よく見かける、安いフットアセンダー。色々あります。
安物フットアセンダーの定義としては、3000円未満という感じでしょうか。
ペツル 、クライミングテクノロジーなどの相場が8000-9000円ですから1/3以下のお値段です。
こりゃ、実力が気になりますよね。
私が買ったのは、カンプのターボのコピーと思われるローラー付きのコレです。
3,440円 この手の中では、ちょっと値段が高いか。
はるばる中国大陸から嫁に来てくれましたよ。
手に取るとこんな感じ
意外にも、ガタつきとかありません。
※写真は数回使用した後なので、擦れてるところがあります。
新品は綺麗ですよ。
規格内容って、日本語で読めるところないですかね。。。この手の製品に書いてある内容が気になって仕方ない。
安物ギアの本題からはずれますが、カムを観察すると、トゲで引っ掛けて止めてるというより、挟んで止めていることに気がつきました。
指を挟んで確認。うん荷重がかかると締まる。
で、思ってしまいました。
これ、トゲいらないんじゃね?
で、やっちゃった。
トゲをヤスリで削ってしまいました。
正確に言うと、全部削ったわけではなく、だいぶ短いトゲにした感じ。
ロープに最初引っかかるぐらいのトゲは残しました。たぶん、ロープの外装部分の浅いところまでしかトゲは届いてないぐらいの短さ。
大丈夫です、ちゃんとアッセンダーしてくれます。
ロープが仕事道具ではない趣味人は、ロープをなるべく長く使いたいのです。プロにとってのロープは消耗品、消耗品を消耗するほど仕事になっていることの証でしょう。しかし、趣味人にとって消耗は、ロープをすり減らすだけですから。(そしてロープをすり減らしては、ニヤケているんですから、プロから見たらもう完全に変態ですわな)
オリジナルのトゲも鋭くはなく、塗装もしてあるので、比較的やさしいトゲのようでした。削った方が、断面が鋭くなり、ロープにダメージが増えたかも、、、。何もしないようが良かったのか??だけど、ロープに刺さる長さは短くなったし。。。。正解は。。。わかりません。
さて、安物フットアセンダーの使用感ですが、ちゃんと登れます。アッセンダー自体の動きに問題は感じません。ちなみに、ストッパーなどはありません。
だからちょっと外れやすい気もしますが、手を使わずに外せると解釈することもできます。外れて外れて使い物にならないことは全くありません。
ただ、問題はストラップが貧弱で、登っているとゆるんできます。
ゆるむと途端に使いづらくなります。登っていると、変な風に足に力が入り始めるので疲れます。
この点は、ダメです。ストラップまでを含めて評価をするならば、☆三つ(5段階で)。予算があるのなら、クライミングテクノロジーかペツルを買うべきだと思います。
でも私は予算がないので、改造して解決です。
材料はコレ。荷締めベルト(バックルメタルタイプ)
これで、フットアセンダーのベルトを作ります。
ミシンを使ってダダダと、な。
自分専用なので、サイズ調整機能は無しにして、その代わりゆるみの原因を根本的に無くします。靴に合わせて作るため、靴を変えたらこのバンドも作る必要があります。完全オーダーメイドです(そのオーダーを受けるのは自分ですがね)。
靴にキュッと締めるためにバックル部を活用します。
靴に装着。ゆるみなしバッチリ。使っても緩まない。調整する部分が少ないので脱着が楽。
邪魔をしてくる娘、お父さんはねカエルさんの長靴を撮りたいんじゃないのだよ。
この改造を施すと、安物フットアセンダーは生まれ変わります。何のストレスもなく、使えます。
結論
ひと手間かければ、使い物になる!
追記
強度は大丈夫なのか?
何回も登ってますが、ベルトに不安は感じません。
消耗品なので、いつかは寿命が来ると思いますが、使用前、使用後の点検をしていれば交換時期は分かるかと思います。
仮に、登攀中にフットアセンダーが、もげたらあきらめて降りてきますフットロッキングという手があるじゃないか。