Tree climbing ツリークライミング アーボリスト 特殊伐採 SRT DdRT スローライン アンコウフック

木登り日和

特殊伐採にあこがれるサンデーツリークライマー(平日サラリーマン@デスクワーク)

学習準備 レディネス

木登りに限らず物事をモノにするためには、学習が必要不可欠であります。学習には大きく分けて2つあると思います。

1.人から教わる。

2.自分で調べ考える=自習。

学習して最終的に「ソレ」をマスターするのは、学習者自身でありますから、そう言った意味で、全ての学習は「独学」であると私は思ってます。独学のための講座受講、人からの教授であると思います。

で、効果的な学習に大切な要素としてタイトルの「学習準備ーレディネス」があります。学習準備とは、(専門的には色々定義あるようですが)学習者の知識、欲求、情熱がそろった状態。簡単に言えば学ぶことに飢えている状態と私は理解してます。

例えば、ウチの嫁さんがツリークライミング、樹上作業なんかの講習を受けても「へぇー」ぐらいで終わるでしょう。レディネスがないと、テンションが上がらなく学習効果は低いです。それに、事前知識が、皆無だと学習はつまらないです。

入門講座と銘打ってあっても、事前にテキスト読むとか、ロープワークをマスターしておくとか、ちっとは登ってみるとか(1、2mでとかさ)しておくと、学習準備(レディネス)は、上がります。

私は、今リギングに対してレディネスが上がって来ております。ちょいちょい、枝を吊り始め「あー、これは失敗したな」とか「お、狙い通り」とかの体験をしてます。やりながら勉強の必要を感じる=レディネスを上げている感じです。

もっと知りたい、勉強したい!レディネスを高めることが、学習の秘訣であります。(ということで、リギング講習いきてぇなぁ〜)

 レディネスを高める、現代で有効な方法はYouTubeの視聴だと思ってます。国内外を問わず、いろんな方が動画を上げてます。「YouTubeのマネは、危ない!だからYouTubeなんて参考にしちゃダメ!」と、言う方いると思いますが、その通りだと思います。

 しかし動画の見方次第でYouTubeは強力な有益ツールになります。動画の見方で大事なのは「よし分かった、マネしよう」ではなく、あくまでレディネスを上げるツールとして活用することです。鮮やかに作業している動画を見て「どうやってるんだ?肝はどこだ?」「簡単そうだけど、どこを間違えるとダメなんだ?」「こういう風にできるようになりたいな!頑張ろう」って視点で見ると良いと思います。

YouTubeはレディネスを上げてくれる。腕は上げてくれない。

はいYouTubeは、レディネスを上げてくれます。もう、私はカッコいい動画見まくってます。レディネスをアゲアゲしてくるますから。

 解説的な動画も私は好きで、勉強させてもらってます。ただ見方としては、例えば「プルージックコードでロープが止まるのを知れます」が、どういう原理で止まっているのかは間近で観察し、自分で色々試さないとモノに出来ません。どんな時に効いて、どんな時に効かないのか、わざと失敗を誘発したりとか。ものごと成功体験だけじゃ、マスターできないっす。YouTubeの多くは成功事例、正しいやり方ですので、やはり教材としては、大事な要素が足りない。

 ちなみに、私は木登りや、伐木作業する前の日に、世界にあふれる失敗動画をみることにしてます。インスタとかで、沢山あるので保存しております。本当に、有益な教材が無料で手に入る良い時代です。人のことは「あー、馬鹿だなぁ〜」と思うのに、馬鹿なことするんですよ、自分を含め人間ってヤツは。だから、ありかだく人の失敗を見させていただいております。

 自分もいただくだけじゃ申し訳ないので、自作APTAが破裂する動画をアップしました。おかげさまで世界中から「コイツ馬鹿だ」「F○CK」「この中国人め、ウィルスをばら撒きやがって」とか、世界標準のWEBレスポンスをいただくという、グローバルな体験をさせてもらいましたwwwいやー、英語が母国語じゃないから、空気感まで、あんまり理解できなかったんで、良かった〜。アレが日本人からだったらメンタルやられてたろうなぁ〜(笑)

https://www.instagram.com/p/CO-mkDRBiMJ/?utm_medium=copy_link

※インスタで@throwlinebluesって言う、業界じゃ有名なアカウントが、リポストしてくれましてね。今、久しぶりに確認したら、下品なコメントなどは消してくれてました。このスローラインブルースさんは、アンコウフックも取り上げてくれてまして、アンコウフックの存在を世界に発信してくれました。ありがたや〜。また、世界からの引き合いはありません(笑)

 

 

 木登りに限らず、どうすると失敗するかを良く知っている方が学習マスターレベルは高いです。包丁って指を切った経験がないと、桂剥きとかできないすよ。指を切った経験があるから、どうすれば切れる、切れないをマスターできるわけです。

 私デスクワーカーですが、物事は同じでして、痛い目あうと学習します。でも、ツリーワークは「痛い目=死」の場合がありますから、痛い目を疑似的に体験しておくのが賢い学び方だと思います。

とか言いながら、私、ツリーワーク結構やらかして「学習」してます。やらかしは、、、

1.地上で枝を小さく処理中、シルキーで枝の持ち手をザックリ。包丁なら絶対にやらない、物の押さえ方をしてました。刃物の延長線上に、指を置いてた訳です。

2.ドレーナラインのランヤード、スプライフすっぽ抜け。コレは、マジ洒落にならん事故でした。スプライフは、ステッチ必須ですが省略し、かつスプライフもイマイチの出来でした。メインロープ2本あったので、その時は墜落しませんでしたが、このランヤードだけで確保してた作業がいくつかあったんです(思い出すだけで、凹む)。2点確保じゃないと怖くて作業できなくなった原体験です。

3.チェンソーでメインロープを切る。コレはちょっとワザと的なところもありましたが。ロープと切りたいところが際どいところでした。気をつければいけるかなぁ〜なんて切り進めまして、意識せずにバーを回しちゃったら「あっ」とロープにソーチェンがタッチ。一瞬でコア一本になった。もちろん、チャレンジする前提だったのでサブ、ランヤードで確保してましたが、やっぱり「気をつければ出来る」はダメを身を持って体験しました。体験しといて本当よかった。コレで成功してたら、舐めたことをしていたろうな〜。物理的に事故が起きないように組み立てないとダメ、絶対。身体能力に頼らずに「組み立てる」が、肝と身をもって知りました。

本当は、失敗なんて隠したいのですが、人の失敗ほど有力な教材はないですから、告白しちゃいました。本当、危ないです(凹み)。

 

以上、挿絵が一切ない記事でした。オチは、特にございません。

 

おしまい