この世界の方なら、知らない人はいないであろう、長野県は駒ヶ根のアーバンフォレストリーさんのツイート。
(以下アーバンフォレストリーからの引用)
ツリーワークにおける必須知識
安全管理
植物生理、生態、病理
力学
リギングシステム
チェーンソーワーク
ファシリテーション
この他にもあるけど、最低これぐらいは理解して欲しい。
(以上)
おお!と思ったのが、ファシリテーションという言葉。この業界で聞こえるとは!
嫁さんが、仕事の関係でファシリテーター的なことをしたりすることがあるもんで、言葉と、概念は知っていたんです。嫁さんの場合は、教育活動やイベント、会議などのファシリテーターです。
ファシリテーションとは、何ぞ?と言うことですが、餅は餅屋にということで、NPO法人日本ファシリテーション協会のHPから引用。
(以下、引用)
ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。その役割を担う人がファシリテーター(中略)
ファシリテーターは、チーム活動の二つのプロセスに関わっていきます。一つは、段取り、進行、プログラムといった、活動の目的を達成するための外面的なプロセスです。もう一つは、メンバー一人ひとりの頭や心の中にある内面的なプロセスです。具体的には、考え方や筋道などの思考的なプロセスや、感情の動きやメンバー同士の関係性などの心理的なプロセスです。チーム活動を円滑に進めるには外面的なプロセスが大切ですが、成果や満足感を左右するのは内面的なプロセスです。チーム活動の中では、メンバーの考え方の枠組みや様々な思いがぶつかりあって、感情も関係性も常に変化しています。変化するからこそ、新しい考えが生まれたり、対立している人と合意形成ができます。まさにこれこそがチーム活動のダイナミズムであり、ファシリテーターは両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進しているのです。(以下、略)
(引用おわり)
ここから、私の私見。
ファシリテーションは集団での活動を行いやすくするためのもの。私がもっとも特徴的だと思うのが、関わる人間の内面にも焦点を当てている点。
ファシリテーターは、指導者•リーダーではなく、促進者。人の心は「こうしろ!」では動きませんからね。
(ホント、日常で嫌というほど、人の気持ちを逆撫でするリーダーシップを見聞きさせられてさぁ〜、できることなら、頭にUSBメモリぶっ刺して、ファシリテーションという概念ををインストールしてやりたい。はい、愚痴ですwww)
本題、冒頭の「ツリーワークにおける必須知識」に戻ります。
なぜ私が「なるほど〜!」と思ったのか。私の解釈を述べます。私の解釈ですからね。
ツリーワークって危険を伴う作業が基本で、命がけであります。自分の命の価値は、ベテランでも新人でも同じ。その自分の命をかけるのに、自分が納得しない、他人からの「こうしろ!」だけだったら、命かけたくない、預けたくない、預かりたくない、、、になりますよね。そんな状態で、事が「容易に」運ぶはずがありません。むしろ、内面に亀裂があると「困難に」なるだけ。
「内面、心も含めた作業手順のすり合わせ」コレがファシリテーションが「必須知識」に入っている理由だと勝手に解釈しました。
命を預け合うツリーワーカーが、基礎知識としてファシリテーションという概念を共有していれば、「より容易に」事が運ぶのではないかと。
だから、必須知識にファシリテーションが入ったのではないかと、私は思った次第であります。
【注!】もう一度念押します。私の解釈です。アーバンフォレストリーさんが、どんな理由でファシリテーションを必須知識にしたかは知りません。本記事は、私が「へぇ〜、なるほどなぁ〜」と、思った理由を述べた記事でありました。
ツリーワークに限らず。やっぱり、内面は大事だよ〜。人って、心の生き物だからさ。
おしまい。