物書きから遠ざかっておりますが、サンデークライマー、ベランダ工房ともに活発に活動しております。
先週の祝日には、兵庫県は姫路市に出張クライミング講座をさせていただきました。サンデークライマーの情熱が伝わったのかブログ経由でお声がけをいただきまして。日ごろの学び、研究の成果を発表する機会をいただくことは喜びであります、本当にありがたいです。
※呼んでくださったMさん、過去にツリークライミング講座を受講されたとのことです。ただ求めていたものより薄味だったとのことで、今回「情熱マシマシ、濃いめ」を所望されておりました。濃い目好きだけあって、勉強熱心で飲み込みが早い。体の使い方がGoodでした。
ブログはエンターテイメントなんで、基本おちゃらけてますが、人にクライミングをお伝えする時は真面目です。高所に行くと言うことの危険性、「命綱」は使い方を間違えると絞首刑になる事実、ツリークライミングの安全性を担保する肝、道具の安全規格について、、、うんぬん、、、。まず、ここらへんを饒舌なトークでみっちりやります(マシンガントーク、おしゃべりクソ野郎全快。1聞かれたら10答える男。いや、聞かれなくても答えてますw)
私は道具好きなんで、道具メインの講座と思いきや全くの逆。道具なんてツリークライミングの本質からしたら枝葉の先っぽの話。大した要素じゃございません「どんな道具が良いですか?」と聞かれれば「ちゃんとしたものなら、何でもいいんじゃない?好みですよ」と答えます。
ロープワーク、結び方も手取り足取りその場では教えません。ロープワークの仕組み(ロープが殺し合えば解けない)は語りますが、結びは紹介する程度で「後は自分でマスターしてください」にしちゃいます。ロープワークは人に教えられても身につかないというのが私の体験です。その場でできても、3分後にはできなくなっている、そんなもんです。アレはじっくり教科書を見ながら、夜な夜な時間をかけて回数をこなさないといけません。
ツリークライミングの登竜門「ブレイクスヒッチ」は体験してもらいますが、結びを覚えてもらうことは目的としていません。体験の提供と原理の教授、体の使い方をアドバイスします。
ロープワークのマスターは自分で仕上げてくださいってのが私の講義スタイルです。だって時間がもったいないだもん。自学自習でマスターすべきことを講義の中でやるのはもったいない。その後の自学自習でマスターできない人は登れなくて良い、そんな考えです。
安全面に関しては脅しをかけます「1メートルは一命殺る(いちめいとる)」ですね。実際は、脅しでもなんでもなく事実を伝えるだけなんですが、人によっては脅しに聞こえるようです。「話を聞いて登るのやめようと思いました」という感想をいただいたことがありますが、良い話できたんだなと自己評価しております。
後は、枝を歩かないリムウォーク(横移動)のデモとそれにまつわる四方山話し、初学者にもダブルクロッチを体験してもらいます。
クライミングを過度に難しいものという印象を与えたくないし、かと言って安易に「安全、大丈夫」とも言いたくない。そんなバランスを意識してお話ししております。
木登りに限らず、物事を教えるときに私が心がけているのは「ゴールを見せる」です。まずは、到達点を見せてそこにたどり着くために何が必要かを感じさせる。あとは、その者にある程度任せる。自由が与えられると学習者は創意工夫と取捨選択を迫られ、成功と失敗を自分事として捉える。成功か失敗かを学習者自身で判断できるようになったら、それは「一人前」。成功か失敗かの判断を他者に求める癖がついてしまうと学習者成長を阻害することにつながります。
あ、偉そうに言ってますが木登りの話しではなく、自分のキャリアでの気づきです。一般論としての教育、学習論です。木登りはまだまだ「半人前」ですが、人のものを教える(教育)って行為とプレゼンテーションについては自信ありです(ある意味、それで飯食ってきてますから)
プレーヤー能力とティーチャーの能力ってのも違いまして。ご存じのとおり私はサンデークライマーなんで毎日木に登っているプロにプレーヤーとしての能力は遠く及びません。ただ、名プレーヤーが名監督や名コーチかと言うと、そうでもなく、名コーチが名プレーヤーかと言うイコールでない。特に私はプレーヤーとしての研鑽より仕組みの研究、探究により多くの情熱を注いでおります。どうしたら理解できるか、自身を被験体として教育プログラムを開発してきたようなもんです。
と、盛り盛りで宣伝してますが、こんな人物にご興味あればぜひお声がけください。基本初学者向けを想定しておりますが、日頃の木登りしている方でも「頭でっかちの木登りマニア」の話を聞くのも一興かと思います。安全講習って「んなもん、知ってるよ〜」ってなもんですが、「分かっているがな〜」の再点検が大事だったりします。特にあんまり面識が無い人間から「分かっている」話しを聞くと余計に熱く「分かっているがな!」が発生するかと思います。安全教育って面からみると価値あるものを提供できると思います。この価値伝わりますかね。
という訳で、アンコウフック作りだけでなく、活動の幅を広げつつある最近でございます。ご依頼があれば、クライミング入門講座全国出張いたします。(お代は、交通費と受講者様の日当と同額でいかがでしょうか♪)
20m、15mアンコウロッドも持参しますよ!
お問い合わせはこちらから。
だいぶ盛り盛りで「できるヤツ」をアピールしましたが、宣伝ですからご容赦ください(^^)
おしまい