間伐ボランティアをはじめました。
木登りから始まった趣味ですが、気がついたらチェーンソーを握ってました。
特伐に魅せられたから、チェーンソー は避けて通れない道ですわな。
チェーンソー についても、目立てやら何やら書きたいこと沢山ですが、それはまた今度。
世の中には間伐ボランティア団体ってのがあるんです。やっていることは本職と変わらない間伐です。ボランティアなので、もちろん手弁当です、奇特な人が複数人いるんです。だって、楽しいんだもん。
プロとの違いは、ボランティアなんで疲れたらお終い、暗くなる前に撤収、気がのらなかったらお休み、ってな感じで自分のペースでやれること。
ただ、この一つが大きいと思います。仕事はノルマがあり、時間的制約もある。間に合わないから無茶をする。で、事故が発生する。
とある森林組合の方が言っていました。売り上げは、何平米でいくらになる。日当を出すためには、何日でやらなきゃとなる。そうすると1日何本となる、、、。
手間のかかる(かけるべき)木も、簡単な木も手間賃は一緒。結果、そりゃ事故おきますわ。
遊びで、死んだりしたくない。でも、遊びたい。だから私は、ロープ掛けでの伐倒を基本にしました。フリーの伐倒よりはるかにリスクは減ると思います。
なぜプロは、しないのか?理由は上記で、間に合わないからではないでしょうか。
で、私は考える。
もし、時間がかからなかったら?
1分でロープがセットできたら?
突き詰めて、フリー伐倒とロープ伐倒に時間的な差がなかったら?
どっちを選ぶのか。
もし、ロープ伐倒の方が、総合的に早かったら。
ロープ伐倒をやらない手はない。
じゃ、それを目指そうじゃないか。
前置きが長くなりました。
てことで、ロープ掛け道具の製作であります。
先っちょにズーム
材料は、配管固定用途のユーボルトに、アイナットをつけたもの。そのアイナットにスリットを入れました。
このリング部に、スローラインを通して掛けたい枝、幹までフックを持っていきます。
フックを掛けてから、スローラインを手繰ってスローウェイトを引き上げ、枝を越します。
写真を撮るために、近所の公園のクスノキにセット。本当は、スギ、ヒノキですわな。
高さは、8mぐらいになります。持っているタモ竿が6.3mで、手で持ち上げるとプラス身長ぐらいの高さまでいけます。
地上からこのセットの仕方は、投げてやると相当苦労すると思います。
この竿とフックでやると、単純な枝掛けなら10秒です。スロー失敗も、リトライも必要ありません。
幹に掛けたい時は、枝越しを複数回繰り返せばOK。
手間はかかりますが、訓練すればきっと驚くべきタイムが叩き出せるはず。
何事も訓練です。
話はそれますが、例えばチェーンソー のソーチェン脱着。世界最速レベルは9秒台ですよ。
寿司職人のカツラ剥き、コンマ数ミリの薄さですよ。
人間は、訓練すればすごいことできるんです。
ロープを30秒でセットできたら、これも職人技ですよね。
チェーンソーの使い方も大事ですが、僕は、ロープ早掛けも超カッコいいと思います。安全に直結するし。
目指すは、1分以内にスギ、ヒノキ高さ8mにロープをセットする。
その道具と技の開発だ!
追記
ちなみに、今回のセットは18分かかりました。
フリクションセーバーにロープ二つ折りのムービングシステム。
1番時間のかかるセッティングをしてみました。
ここから、どれだけタイムを縮められるか、技の鍛錬です。