今日は、天気が悪いなぁ〜。なんて中、間伐ボラ仲間が「なら目立て会やんべぇ〜」ってことに。
ボラ仲間の通称「ママン」(人妻)に目立て講習することに、かねてより目立て興味がおありとのこと。人妻に目立てを教えるなんて、そりゃ私はやる気満々!
道中、私の目立てトークに必要不可欠のアイテム「トマト」を購入。早朝コンビニを3軒まわりました。
「ソーチェンの目立ては奥深い」って、みんな口を揃えて言うので「何か大層難しいもの」と学習者自らハードルを上げている気がします。確かに目立ては奥深いんですよ、だけど超能力者や仙人、達人じゃなくてもできます。毎日チェンソー触っていない私にもできるんですから、誰でも理解すればできます。
ソーチェンは珍しい形をしてますが、結局は刃物です。なので私はまず「刃物とは何か、その特性とは?」をしゃべります。ソーチェンから語りません、いきなりそこから語ると難しいものになっちゃうから。まずは、ソーチェンも単純な刃物としてとらえ、理解を深めます。
最初にトマトを切る行為の観察を通して「刃物の特性」を受講者と共有します。刃物の特性はズバリ「切れ始めると切れる」なんです。それをよく理解できるのが「トマト切り」なんです。文章だとこれ以上は表現が難しいのでブログでは割愛します(ジラす〜w)
そこから、ソーチェンと言う刃物の特性に注目をします。上刃、横刃の構造、カッティングポイント、刃付けの優先順位、、、等々。受講者と理屈を共有しながら話を進めていきます。
そうするとどこを研げば良いのかを受講者自身がしっかり理解できます。目立ての目的がわかるんですね。それが分かったら目立て開始です。原理の共有、目立ての目的のポイントが分かっただけで、もう目立ては向上しはじめてます。後は、数こなして動作を各人が開発マスターすればオッケー。
私の考えと真逆なのが「ソーチェンの形は30度」「コマの大きさをそろえる」などなど、結果論を初学者に対していきなり語るレクチャー方法。これは一見目立てを教えているようで何も教えてません。切れる目立ての「結果の一面」を伝えているだけです。このレクチャー方法が目立てを難解にする根源だと私は思ってます。30度でコマを揃えても切れるかどうかは別物ですから。私は30度でコマがそろっているけど切れないソーチェンを作る自信があります(笑)
なんでもそうですが、原理を理解すれば、やり方はその人自身に委ねてよいと思います。例えば算数の解き方とか解法なんていくらでもあるんだからさ。日本の教育って、目的じゃなくて「とある解法」のマスターに重きを置くよね〜。思考力を奪う教育法、、、クソだね。(脱線しました)
で、人妻と一緒に目立てをして(自分は自分のソーチェンを目立てして)、試し切り。
左、先生役のワタクシ。右、生徒役のママン(人妻)♪
オホン、オホン、先生役として面目躍如かな?(ドヤ顔(΄◉◞౪◟◉`))
右のママンも大変よく切れてましたよ。あとは回数こなして、自分の動作作り上げていくだけです。がんばれ〜。
と言ってもソーチェンは全く別物ですから実は比較はできません。左がママンのAP25、右が私の21SP-G(80TXL)
私の目立てが良いように見えますが、実際はソーチェンの性能差によるところが大きいです。た AP25を私が目立てしても、ここまでのカンナ屑にはならないと思います。やっぱりソーチェンは進化してるな〜。
もう一度、おが粉を見てみましょう。赤丸部分に注目。ここが横刃が仕事してる部分なのですが、違いがわかりますかね?
21SP-G(80TXL)の方が、横刃がしっかり仕事して、真っ直ぐ切れてます。対してAP25は線が不明瞭。
目立ての神様永戸太郎氏の永戸式目立てでは、横刃の働きが重要と説いてくれていますが、それがよく分かる比較画像になったと思います。
※リンク先の第一章5 ソーチェンの働きをご参照ください。
私は特に横刃目立て角について意識して目立てしてません。上下は水平、スチールのファイルゲージを使って、目安の30度そのまんまです。その結果が、よく横刃が仕事したカンナ屑です。目立ての技ではなく、まさにソーチェンの性能のおかげです。AP25で横刃に仕事をさせるためには、更なる研究が必要になってくるんだと思います(ここらへんから奥深い話に突入なんだろうな)。
だけどね、んなところまで行かなくても、実用十分に切れる目立ては常人にもできますよ〜(^^)/
おしまい
オマケ
目立ての話するの大好きなんですよ、私は教える、伝えるのが好きんですね。「あー、分かった!」って言ってもらえるのが至上の喜びなのです。あー、楽しかった、ママンありがと〜(^^)