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木登り日和

特殊伐採にあこがれるサンデーツリークライマー(平日サラリーマン@デスクワーク)

包丁研ぎのススメ

人生を豊かにするものを一つとして包丁研ぎを上げたいと思います。なぜか?長い前置きをば。

人間の価値って生産性じゃないんですよ、人間の価値って感受性なんです。

ですが現代の資本主義社会で生きていると人間の価値は生産性にあると錯覚させられます、気がつかないうちに、、、。生産性を上げることは正しいこと(=善)、生産性の低い非効率なやり方はダメ(=悪)。生産性の高い人物は、より高い金額で取引され、生産性がない人間には値段がつかない。たぶん当たり前の話しとしてみんな受け入れていると思います。分かりやすく具体例をあげれば「自分は100草刈った、アイツは10しか刈ってない。なのにアイツの給料の方が高い、、、」これを許せる人はいないですよね。

つまり生産性の高い人の方が収入が多い=経済的価値が高い。となるわけです。より希少性の高い能力を持つ人には高い値段が付くわけです。これは事実。

しかし、だからといって生産性が高い人間に価値があって、生産性の低い人間は価値がないという結論はあまりにも浅はか。産業ロボットと人間の生産性を比べたら、人間の生産性のなんと低きことよ。オリンピック選手も原付50ccに勝てないんですよ。人類代表が無価値ですよ。なので生産性で人間の価値を語るのは、本質ではないと断言します。

人間の価値とは何なのか、ずばり「感受性」であります。感受性は誰にも干渉されず、唯一人間に与えられた自由です。例えば、ものすごく美味しいリンゴをかじったとして、どういう風に「美味しい!」と感じるかは完全にその人に委ねられ、その感じ方はその人にしか分かりません。「美味しいね!」と言語を介して気分を共有することはできますが、本当の気分はその人しか分かりませんよね。

この感性は生産性によって左右されることはありません。感性=感動する能力これが人間の価値だと思います。

少し前に、相模原市の施設で凄惨な事件がありました。犯人は「生産性のない人間を排除した」という考えがあるようでした。恐ろしいのは、現代資本主義社会は、この主張に真っ向から反抗できる論を持っていないことです。できたとして「命は大切」とか、なんかよく分からない優しさ論。

私は、断言します「生産性なんて、人間個人にとっちゃ何の意味もない。その人間が楽しい、悲しいを感じること自体が価値なんだ」と。障がいがあって表現が出来なくても、美味しいもの食えば美味しいと思うし、綺麗な夕日を見れば美しさに感動するんです(本当は他人のことだから分からんけど、自分の経験上、知的障がいがあって表現に困難はあっても美味しいもの食ったら美味しそうだし、好きなことしたら嬉しそうだし)

個人の感動に、点数なんてつけられない。「俺の方が、お前より上手に美味しさを感じてる!」なんて自慢されてもどうでもいいですな(笑)

だから人間の意味、価値はいかに感動するかなんです。そして、その感動の仕方に生産性があって良いと思ってます。自分の生産性を向上させて喜ぶ。銭を稼いで喜ぶ。何かを成し遂げた自分に感動する。最高じゃないですか。

生産すること自体には特別意味はないと思います、それを自分が味わって(評価して)はじめて感動が生まれる。と私は思います。逆に言えば他人からはどうでも良いことでも、自分がちゃんと評価して感動すれば最高の人生になるわけです。

他人からはどうでもよいこと、、、「隣の家の包丁がどれくらい切れるのか?」そんなん、どうでもいい!はい、どうでも良いアニメーションをどうぞ。

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※トマトの試し切り。ちょっと失敗してるけど許して。

切れる刃物を使うと本当楽しい。切れる刃物を自分でつくれるともっと楽しい。そこに行かないと味わえない世界。奥深い世界ですが、奥までいかなくても十分価値を感じられますよ(ちなみに私は奥まで行ってないです)。ホームセンターで、荒砥、中砥、仕上げ(6000番ぐらい)の砥石を買えば幸せが目の前まできます。

そして、このブログの読者さんはソーチェンの目立てにも興味があるはず。切れる目立てをしたいなら、包丁を研いで損はありません。下の画像は、チェンソーを手に入れて3ヶ月の素人の目立てです(ちなみにフリーハンド。オホン)。ただし、この素人包丁は十数年研いでおりました。

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ソーチェンの目立ては特殊な刃物なんです。はじめての研ぎがソーチェンはあまりにも入り口が特殊。
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ということで、読者の皆様、弊ブログは包丁研ぎを色々な理由から強力にオススメいたします。

 

おしまい