Tree climbing ツリークライミング アーボリスト 特殊伐採 SRT DdRT スローライン アンコウフック

木登り日和

特殊伐採にあこがれるサンデーツリークライマー(平日サラリーマン@デスクワーク)

ロープランナーPRO ファーストインプレッション だが、、、

※本稿は、初稿を修正した第二稿となります。初稿をご覧になった方は、気持ちブレブレの筆者を笑ってやってくださいませ。

 

私の元まで届くまで、余計なエピソードを挟んでおりますが、この子に罪はありません。ノッチ ロープランナーProであります。ウチに来てくれてありがとう。

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開封前に、箱チェック。

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な、な、何と!メードイン台湾です。あのGM climbing 社と同じ!やっぱり台湾はいい工場があるんだな、製造業が熱いんだな。アンコウフックもいつか台湾で製造してもらおう。
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このノッチと書いた箱は、クッキーとか入ってそうな金属缶でした、思わず笑ってしまった(笑)

さぁ、ご開帳!
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うん、丁寧な梱包。iPhoneみたい。お金かけてるね、好印象です。

それでは、本体を見て参りましょう。サイズは、こんな感じです。日本人が持つとこんな感じ、片手には収まりませんが、デカイというほどではありません。手触りは良いです。熱間鍛造、触ってて気持ちが良いです。これ、重要。

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第一フリクションのトップボラード。
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お次が第二ボラードと第三ボラード(兼プーリー)
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この第二と第三は、共通の平板プレートに配置されてます。片側平面と曲面のボラードがロープを押し付けてフリクションを発生させます。

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↑ロープ通したの図

この挟み込む機構のメカニカルデバイスは、宿命としてロープが扁平に潰されます。ロープランナープロの程度はどうなのでしょうか。

 

お次、ロープランナーから進化したと言うミドルアタッチメントはいかに?
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スリックピンが2段爪であります。2段あることによって、完全に抜けない工夫がされてます。ただやろうと思えば、抜けます。
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第二、第三も同じ感じ。ちょっとコツがいりますが慣れですな。

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平板プレートとボラードの位置関係が良く分かります。

ミドルアタッチメントは「出来る」けど、ワンタッチとは言い難いですね。アキンボ、ブルドックボーンに完全に軍配があがります。枝をすり抜けたいとき、樹上でスリックピンは操作したくないですね。

 

さて、1番大事な、動作はいかに?

時間がなかったので近所の手の届く街路樹でちょっとだけですが上昇、下降をしてみました。すみません、写真は余裕なく撮れてません。

まず上昇。素晴らしいです。超スムーズに上がります。プーリーがいい仕事します。たるみ取りの動作が超快適です。上昇後のストップも、遊びがなくピタッと止まります。第一関節部にバネがありコレが効きます、良いです。

上昇は、100点!

そして、下降。

下降の鍵は、ロープとの相性、適正なボラード位置を見つけること。ですが、、、とりあえず、だいたいのところで試しました。

んー、下降は、ちょっと硬いかな?十分コントロールできるんですがね、欲を言えばです。

私、下降で重視している点は、いかにスローに降りられるか、そしてスローの状態をできる限り小さい力で発生させ維持できるか。この点が私にとってポイントになります。

まず、満足できるスローなスピードは出ました。楽器で例えれば、ppピアニッシモ、pppピアニシッシモぐらいまで抑えられます。

しかし、pppピアニシッシモを出そうとすると筋肉をしっかり使って第一ボラードをコントロールしないと維持できません。これがちょい辛い。下降しやすくするために第一ボラードを緩めに変更すると、今度はスローがppピアニッシモにならない。なので、どうしても私の好みだと硬めにセッティングにならざるを得ない。

硬いと言っても贅沢な話で、取説にも片手だけの下降調整は推奨されてません。片手で、ロープを握れよ。片手操作は、気をつけろよ。って、図で言ってます。

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ただ自分としては、1番重要視している点が気になってしまいました。今使っているデバイスはロープランナーと比べて、この操作が軽いのです。なのでちょっと使い辛いなぁと自分は感じてしまいました。たぶん、初めてのメカニカルデバイスがロープランナープロなら、十分ハッピーになれると思います。

あと、気になる点は、ロープが扁平になるのが思ったよりキツいですね。曲面ボラードのおかげでもっと丸い形状になるかと思ったんですが。やはり、片側平プレートは、影響大きいんだなぁと。

この手のデバイスは、使っていくうちに金属部が摩耗し馴染んでくるので、現時点で下降に100点を求めるのはナンセンスかも知れませんな。

ただ、現時点の評価としては、上昇100点、下降80点であります。

使用を続けて、馴染ませ、バッチリな調整ができたら、下降も100点を目指せるかもしれません。

 

でも、この時点で自問してしまいました。「この子を立派に育て上げることが、私に出来るのだろうか、、、もしかして、道具箱の肥やしという、道具として不遇な運命にしてしまうのではないだろうか」、、、と。

ファーストインプレッションの段階ですが、どこか幸せに過ごせるところへ、旅立たせようかと、ちょっと考えてしまいました。

うーん、悩ましい。。。

 

おしまい