年末年始休暇を利用して、サンデーツリー工房は主力製品アンコウフックのアップデートを試みました。
昨年末に産声を上げた、新しいアンコウ。
アンコウフックEVOPRO（開発コードネーム:グルグル）
※いろいろあってEVOからPROに変更しました。「PRO」っていう響きに思い入れができちゃいまして、、、。
アンコウのチョウチン部分をグルグルしました。
グルグルしていますが、曲げて作ったわけではありません。私は、鉄をグルグル巻ける加工機などは持っておりませんので。もちろん、こんなもの売ってません。じゃ、どうやって作ったんだ？フフフ、それは企業秘密としておきます♪（皆さんの探究心を刺激したいと思います^_^）
さて、どうやって使うのか。連続写真で説明を。
こんな感じです。ものすごく単純な構造です。
https://www.instagram.com/p/CJciOzghC0v/?igshid=9y5lh84lx8s1
今までのシャックルやスナップフックには、ネジやバネといった機械的要素がありました。「機械」には必ず「故障」が伴います。ネジやバネは非常に単純な機械ではありますが「故障しない機械」はありません。今回、シンプルさを極限まで高め、まずは故障がない構造物にしました。構造物なので、壊れるかもしれませんが、故障はしません。このニュアンス伝わりますかね？トラブルの種、そのものを一つ潰したわけであります。
今回のアップデートは、得られたもの、失ったものがあります。
まず、失ったもの。条件が整うとラインが外れてしまいます。条件とは、ラインがグルグル部分より高い位置にきてしまった場合で、かつ、グルグルのスキマをクリアしてしまった時です。フックを枝にインストールする時に、何かしらのトラブルが発生し、フックを下げた時にラインが外れるかもしれません。（外れないかもしれない）
シャックルや、スナップフックは故障がなければラインは外れませんでした。
得られたもの
ラインを曲げている直径が太くなったので、ウェイト引き上げ時の抵抗が減りました。劇的ではないですが、スルスルと気持ちよく上げられます。
もう一つ、ウェイト枝越え後の竿回収時のライン絡みが軽減されました。グルグル形状、引っかかる部分が少ないので、ラインが一巻きしても引っかかる部分がないので、滑って絡みを解消してくれます。
今までのシャックル、スナップフックにもそれぞれ良さがありますが、製作者とよりシンプルな構造体になったこちらをアンコウフックの最新版にしたいと思います。
製作者の哲学として、シンプルな道具ほど本当に使える道具という考えがあります。シンプルな道具は、使い手の力量に左右されます。使い手の力量で、能力の変わる道具ほどポテンシャルのある道具はありません。例えば、包丁。板前職人は包丁でカツラむきをします。同じ包丁を素人が使っても、カツラ剥きはできません。（本当のことを言えば、アンコウフックなぞ使わなくとも、スローウェイトとラインで掛けられればベストであります。アンコウフックは、調理器具で例えれば、あったら便利なスライサーかピーラーですな。そして、高さはスローにはかないませんので。）
アンコウフックは、上手い下手が出てくる道具を目指しております。便利なお助け道具でありますが、誰が使っても同じクオリティには味付けしません。だって、そんな道具つまらないから（笑）
よりシンプルに作ることで、達人が存在し得る道具にしたいと思ってます。
「3回投げるよりは、こっちの方が早いな〜」とプロの方に言われたことがあります。つまり、2回までなら投げた方が早いと。
ならば、1回投げるより正確に早く掛けてやろうじゃありませんか^_^
求むアンコウ達人！（まずは、私自身が達人にならねばなりませんな、入場からロープインストール、クライミングまで一連の動きを5分以内に終わらす動画を撮ったりますわ！！）
アンコウフックグルグル試射の様子。娘に邪魔されてますのでタイム的にはまだまだであります↓
https://www.instagram.com/tv/CJfVPyDBwdi/?igshid=1vegik6s9rz8b
（だけど、スローもなんやかんや投げるまでの準備に時間かかるよね。リール使うとライン絡みの事前解消とか絡み防止の伸ばし作業とかないから、総合的に時短になっていると思うんだなぁ〜）
