今夜はトンカツと聞こえれば、包丁を研ぎ始める私。トンカツと言えばキャベツの千切り、千切りには切れる包丁が必要不可欠。なので、トンカツのはじめの一歩は、包丁研ぎなのです。スプライスも、また然り。道具作りからスプライスをはじめます。
また、今回のスプライスのお題は「ハニブラで1メートル注文したオーシャン8mmで、E2Eハンドスプライスは可能か?!」であります。
ハニブラで切り売りロープを注文するとピッタリではなく、余白をつけて送ってくれます。上記の写真は、1メートルで注文したものを計測したのですが、120cmぐらいで納品してくれました。これなら、e2eいけるんじゃね?いけちゃったら、580円でプルージックコード作れちゃうじゃん!って目論見です(笑)
さぁ、テーマを決めたら、スプライスに必要な道具作りからスタートなのです。作るのは、極細フィッドです。前にパラコードスプライス用に作りましたが、長さが短くて、今回はロープ用に長いものを作ります。材料は、こちら。釣具屋に売っています。
折り曲げます。ペンチで折り曲げると鋭角になりすぎるので、手で曲げました。
長さを確保する為にカラビナを連結するための輪を別に作ります。ペンチでくわえてネジネジ。
できた輪と、本体をつけます。これだけだと当然抜けますので、ハンダ付けで接着します。
それほど強度は必要ないので、銀ロウ付ではなく、普通のハンダ付けです。
本当はハンダゴテでやるときれいになるのですが、コテを出すのが面倒臭いので大火力で一気に仕上げます。(この撮影技術よ。1300度でも、片手スマホ撮りだぜよ)
出来上がり。左の小さいのが一本で作ったもの、やはり短い。新作は、20センチあるので普通のクライミングロープで足りないことはないでしょう。
さぁ、道具はできました。俺のスプライスはじまりはじまり〜。
マーキング後の初手、コア出し。苦手だったのですが、こんなものと出会いました。ダイソーのステンレス耳かき。
コレを突っ込んで、テコの原理でコジコジすると比較的楽にコアが出てくれます。今まで、アイスピックでやってましたが先が尖っていると、もさもさになりがちでした。
※しかし、この耳かきで耳掃除したくない、デカイしパワーありすぎwwスプライス道具としては100点!
お次の工程、コア通し。使う道具は、ダイソーの編み棒4.5mm(竹製)。
前にコレにオーディオメッシュケーブルをつけていたのですが、抜けちゃって(苦笑)メッシュケーブルが付いていると一発なのですが、満足いく道具に達してなく現在改良を妄想中。
編み棒を通したら、先ほど作った、極細フィッドを通します。
極細フィットが通ったらメッシュケーブルを通します。
最初から「極細フィッドを通せばいいんじゃない?」って話ですが、極細フィッドは極細ゆえに、通って欲しくないコアを通れちゃうんです。これをやるとスプライスは失敗です、コアが絡んでお終い。編み棒は太いのでカバーとコアの間にトンネルを作るのに最適。ちょっとした役目なのです、急がば回れ、こういう一手間が全体の作業を楽にしてくれます。
メッシュケーブル抜けました。
あとは、メッシュケーブルを引っ張ります。ロープをモミモミしながら、しごきながら通していきます。
スムーズに通すコツは、コアにテーパーをつけることです。そしてメッシュをくわえさせすぎないこと、いかにコアの外径を太くしないかが、コア通しのポイントです。何回もやってたどりつきました。
柱にフィッドを固定してガンガン引っ張る必要はなく、座り作業でちゃんと通せます。
次の工程、カバーとコアに通します。まずはテーパー作り、マーキング箇所は教科書どおりです。
ストランドを全部抜いてから切る方法もありますが、私は切ってから抜くようにしてます。まずは、アイスピックでストランドを掘り出します。
ストランドを出したら、ハサミでちょっきん。で、切れた方を摘んで抜きます。
この方法の利点は、ストランドを引っ張る時に、残す方を綺麗なままにしやすいからです。先が鋭いハサミだったら、ハサミでストランドが拾えるかな?(ハサミ探そ〜)
次。カバーをコアにとおします。ダイソーね編み棒7mm(プラスチック製)とメッシュケーブルを組み合わせたものです。これは便利。
スッと入れて。
スポッと。
通ったら、コアに一巻きして、カバーとコアを均して、クロスオーバーを綺麗に整えます。この工程が超重要!回数をこなして身にしみております(笑)
カバー埋め込みのためにテーパー作り。包丁一発カットです。
コアの埋め込みも包丁一発カット。e2eプルージックの場合、私はネック部分を硬くしたいためテーパーはきつめにしてます。
さぁ、次は最終工程です。
最後の難関、引き込みです。背景は見えないことにしてください(笑)
まず、素手でここまでは行けました。手袋をはめて、本気を出します。
手袋と大人(40代)の本気とやる気では、ここまでです。
大人は知恵(道具)に頼るのですww前に作ったカバーあまり気味のE2Eプルージックコード。コレが良い仕事してくれます。
プルージック博士結びでしごいていきます。
最終的には、カラビナを外して「引き込みすぎ上等!」の気迫で引っ張ります。体重をかけて、下降する感じでネックをしごきます。
やりすぎじゃね?いやいや、これで引き込めすぎたら、そんな楽な話はないです(笑)
もちろん途中は、ネックをモミモミしたり、バックスプライスしたりとロープの機嫌をとりながら引き込みます。はい、完成〜。
もうちょい、引き込みたかったけど、まぁ、こんなもんで諦めます(苦笑)
新しい、ロープとの相性、、良しな気がする(使ってみないと実際のところ分からないよね〜)。最近お気に入りのヒッチは、ミチョアカンヒッチ。さぁ、コレで新しいシステム組むぞい♪あとは、あのパーツがくれば、ムフフ。
さぁ、ということで今回の検証。
「ハニブラで1メートル注文したオーシャン8mmで、E2Eハンドスプライスは可能か?!」
はい、可能です!
やったぜ、ハニブラ!オマケの余白20センチは、分かってやってくれてるのか!ってぐらいバッチリの長さでした。ハニブラで買い物の際は、すぐに要らなくてもプルージックコードを1メートル頼むことにします^_^(消耗品だもんね〜)
スプライスは、楽しいよ!
おしまい。