長らくリリースを引っ張ってしまったブタさんウインチとハイパートルクギア。お待たせしました受注開始いたします。
ブタさんウインチは軽量小型に特化したロープ用ウインチです。メイン機構はHARKEN社の20STAセルフテーリングウインチを使っています。スペックはワンスピード パワーレシオ19.2:1 最大使用荷重550kg。小型ですが中々の力持ちです。実際引いてみました↓
ちょっと見えづらいので静止画
120kg
200kg
エラー表示(300kgオーバー)
秤が300kgまでだったので最後はエラー表示になりましたが操作感としては余裕がありました。スペック上では550kgが使用最大荷重ですが、余裕をみて300kg未満での運用が実際のところかと思います。
余裕の300kg牽引力を確認できましたが、人力ではこうはいかないです。このウインチの能力を引き出すためには動力と組み合わせが必須です。しかし強力な電動工具でウインチを回すとウインチを傷める可能性大です。ウインチの為には低速、高トルクで回してあげるのが1番です。ウインチに優しい電動工具、それを可能にするのがハイパートルクギアです。
ドリルドライバーの高速回転を高減速比ギアで低速高トルクに変換します。このアダプターのおかげで18vのドリルドライバーで300kgの牽引ができるのです。(ODSKさんのエレファントウインチと36vの電動工具を合わせで使っている方がいらっしゃいますが、聞く話しによるとやはりウインチを壊す原因になっているようです。工具のトリガーの引き具合を間違えると強すぎる力がウインチのギアに掛かることが原因のようです)
こちらのハイパートルクギアはドリルドライバーのクラッチが使えるので必要以上の力をかけることを防げるのです。(←ここ超重要、最大のセールスポイントです)
クラッチ1=50kg クラッチ2=70kg ...クラッチ13=200kg(おおよそのイメージです。実際は使うドリルドライバーの設定によります)
事前に自分の道具クラッチ能力を確認しておけば、クラッチで牽引力を調整することが可能です(=材の重さを推察できる)。
高トルクを生み出すだけでなくクラッチ付きのドリルドライバーを使うことでこのような利点が生まれます。分かる人にはこの機能刺さると思います。引き上げ最大能力だけが道具の能力ではありません、必要な力を必要な分だけ出力する、これが安全な作業を生むと思います。
ブタさんウインチ自体に話を戻します。
重さは3.9kg、持った瞬間「軽い!」と言っていただける製品にしました(ウインチとしては)。開発途中では、フックやらを色々付けましたが、一周回って当初のコンセプト「軽さとシンプルの追求」に戻りました。
固定用の穴を4つ、ずり上がり防止の為の穴を開けています。固定はロープ部分をフック付きラッシングベルトで行うことを想定しています。このウインチはポーターラップでやるような衝撃を伴うロアリングデバイスではなくクレーンのように静荷重で上げ下げする道具、材を引っ張る道具です。この点勘違いなきようご注意ください。
気になるお値段ですが、、、ブタさんウインチハイパートルクギアセット(本体+固定ベルト+ハイパートルクギア)199,000円(税込)になります。ハイパートルクギアのみのご注文もお受けいたします、ハイパートルクギア単品26,400円(税込)。
お値段も極力軽く設定したつもりです。ハイパートルクギアは主要部品の製作がベランダ工房の限界を超えまして、プロの鉄工所に外注をしました。そのため「まぁまぁの原価」がかかってしまい、このような価格にさせていただきました。(生活必需品ではなく、お金を生み出すアイデア道具なのでご理解くだされば幸いです)
さぁ、ニューコンセプトウインチ貴方の現場にお一ついかがでしょうか?(^^)
↓作業動画です。軽作業ですがこんなことできます。
納期ですが、ご注文いただいてから諸々の材料を発注しますので一カ月ほどいただきます。
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