山の相棒山ちゃんと3か月半に渡り開催していた間伐キャンペーンが完了しました。ずっとやりたかった、納期に追われる体験を満喫しました(虚勢)。振り返ると得たものが沢山ありました。当初バッテリーチェンソーで挑み「燃料管理ないから、楽だわ〜」と、ほざいていましたが後半戦はエンジンチェンソーに持ち替え「んなもん、間に合わねぇ!やっぱり山はエンジンチェンソーだべ!」となっておりましたね。50cc機に1.1mmゲージのソーチェンが、これまた超切れるんです。もう、1.3mmゲージには戻れない。ハスクバーナ のsp21(オレゴン80TXL)は、アサリ幅だけでなく目立て後のカッティングポイントの立ち方、鋭さが違う感じがするんです。刃自体がとても優秀。
あと装備。一番活躍したのが木回しベルトと山で調達するテコ棒。当初はインパクトパーを持ち歩いていましたが「帯に短し、タスキにも短し」やっぱり短い。インパクトで倒せる木は押しても倒れるし、回すのも辛い。。。気がついたら、ハルダーのハンマーに変わってました(笑)
そうそうハルダーこれ最高!クサビを打つのはもちろん、丸太を並べる時の杭打ちが超楽。丸太を並べられる良いポジションまで材を運んでたけど、もっと早く気がつけばよかった。作業の半分以上は刈った後の処理でしたから(^_^;)
と、まぁ得たもの沢山でありました。間伐キャンペーンが、毎年恒例になるかは未知数ですが憧れの林業かじれて私、幸せです。
さて前置きがだいぶ長くなりましたが
私の原点、久しぶりの木登り作業をしてきました^_^
(原点が木登り作業で発展して間伐、林業って。いやー、相変わらずの変態ですみません)
本日は、ロドリゲスのフィールドでナラの伐採です。
ビフォー
木登り作業アフター(ニック担当)
伐倒アフター(ロドリゲス担当)
無事に完了ですが、竹林はやりにくかったですね〜。下に保全対象はないのでバンバン落とすだけですが、竹へのかかり木が危ないです。掛かると枝先から落ちるのでなく、切り口から落下し広がった枝葉が上から落ちてクライマーを引っ掻いて落ちていきます。調子に乗ると危ない危ない。大胆にやりすぎると、ひっかかれるどころではなく枝に打たれ、ケガでは済まないことも想像出来ましたので、出来るだけ小さくして落としていきました。
※ロドリゲス撮影のアーティスティックな一枚。ま、カメラがいいんだなカメラが。リンゴマークにタピオカが三つぐらいついたヤツ、あれが素晴らしいのだな。
このように竹が四方にありまして、完全包囲されてました。こりゃ、キツイなってところは竹切り職人のロドリゲスにお願いして開いてもらいました。
※本日の監督ロドリゲス氏。伐倒前に、お塩とお酒でお清めしました。
今日の作業の気づきは「地上の監督が指示を出してくれると安心して作業が出来る」であります。我がチーム「ニック&ロドリゲス」は地上班ロドリゲス、樹上班ニックが基本配置であります。ロドリゲス氏もクライミングをしますが、彼の才能が生きるのは地上班なんです。悔しいことに、スローラインが上手でしてね一発とはいかずとも2発以内に仕留めるんですよ、悔しいことに、、、。下から「次は、こっちにアンカー取った方が良さそうですね〜。スローラインかけときますよ〜」って声かけてくれるんですよ。で、悔しいことに本当に掛けるんですよ(チッ、、、)。まぁ、ありがたい。
スローライン掛けてくれることもありがたいですが、次のアンカー、姿勢等々についてアドバイスをくれるんです。これが超ありがたい。
私も地上では「あそこにアンカーで、あーして、こーして」って考えているのですが、いざ登るとイメージの違いに構成が崩れるんです。経験の浅いクライマーあるあるじゃないですかね。一度、イメージが崩れるとワークポジションを取りに行くまでに時間がかかること、かかること(木の上で考え始めると時間の流れが早くないですか?)
で、その足りないところを地上監督のロドリゲスがフォローしてくれるんですね。迷ってたら、声をかけてクライマーが見落としているアイデアを教えてくれる。頼りになる相棒です。ありがたいのが指示が上から目線の監督強制指示ではなく、あくまで提案、助言なのが嬉しい。天然のファシリテーター。
ロドリゲス「ニックさんが、行けそうならこうして欲しいです〜」
ニック「ごめん、ここ無理ぽいから、こっちから行きます」
ロドリゲス「オッケーで〜す」
みたいなやりとり、良いチーム感出てます。
伐倒後、自分の仕事にご満悦のロドリゲス監督。思い出ドヤ写真撮影をしているところを隠し撮り。ようやりましたよロドリゲス監督。
足場が悪くてCEランヤードでワークポジションを取りながらの伐倒。18インチバーはもちろん届かず左右から。
好き者素人チームで無事作業完了。倒したナラは職人ロドリゲスの手によって薪になる予定。無事完了でよかったよかった。
オッサン2人で記念撮影。
ロドリゲス「この竹林、僕たち初めてココで会ったんですね。思い出の木でしたね」
ニック「うん、オッサン2人の出会いなんて気持ち悪いから切ってよかったよ」
おしまい